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2017.8.11/糖尿病内科

糖尿病とは

<糖尿病とは>

糖尿病とは血液中のブドウ糖濃度「血糖値」が高くなる疾患です。しかし血糖値が高くても多くは自覚症状がないため、血糖値を測らないと見つからないことが多くあります。血糖値が高い状態を放置すると、全身の様々な臓器が障害されます。とくに冒されやすいのは神経と血管が網羅されている神経、眼球の網膜、腎臓といった臓器があげられます。各々の合併症を神経障害、網膜症、腎症といい、これを三大合併症と呼んでいます。

その他の合併症として、動脈硬化症の進行によって心筋梗塞や脳梗塞にかかる危険性が増え、また感染症、歯周病や水虫になりやすい等の危険性が増します。足の壊疽によって足を切り落とさないといけない場合も生じます。きちんとした治療を行えば、これらの合併症が出てくることを抑えることは十分に可能です。

<なぜ糖尿病を発症する>

糖尿病の病態は、インスリンの作用が不足し血糖値が上がることです。インスリンは膵臓で作り出されるホルモンで、細胞が血液中からブドウ糖を取り込んでエネルギーとして利用するのを助ける働きをしています。インスリンの作用が不足すると、ブドウ糖を利用できなくなり、血糖値が高くなります。インスリンの作用不足には、膵臓のインスリンを分泌する能力が低下することと、インスリンに対する細胞の感受性が悪くなることの二つの原因があります。

<糖尿病のタイプ>

糖尿病には『1型』と『2型』、『その他の糖尿病』があります。患者さんの大多数は2型糖尿病で、これは加齢や日常の生活習慣が誘因となって発病するため、「生活習慣病」といわれています。食べすぎ、運動不足などの生活習慣にかかわる誘因とともに、遺伝的な素因も深く関与しています。一方、1型糖尿病は体質によってインスリンを分泌できなくなる糖尿病であり、治療としてはインスリンを補うこととなります。その他の糖尿病としてはホルモンの分泌異常によるもの、特定の遺伝子異常に基づくもの、妊娠糖尿病といった疾患があります。

<糖尿病の治療>

2型糖尿病においてインスリンの作用が不足している状態は、加齢や長年の生活習慣の結果として起きたものであり、多くの場合なかなか元に戻すことはできません。食事運動療法が基本となり、体質面に関して必要に応じてお薬(内服薬や注射製剤)の力を借りて治療します。

適切に治療して目標範囲の血糖値を維持すれば合併症を防ぐことができ、寿命も健康な人と変わりません。しかし目標範囲を超えたが血糖値が持続すると、無症状のまま合併症が進行します。そして一度合併症が進行すると元に戻らないことが多く、気付いたときにはもう取り返しのつかない状態になっていたということも少なくありません。一生油断は許されないという意味で、糖尿病は「治る」とか「治らない」といった表現をあまり用いずに、「しっかり治療をしていれば、一生治ったと同じ状態を保てる病気」と表現することが多いようです。

(糖尿病ネットワークのホームページで分かりやすく説明されており、左記を引用しています。)

金澤なかでクリニック
内科認定医・糖尿病専門医・内分泌専門医 院長 齋藤麗奈