ブログ

お知らせ

2017.8.11/内分泌内科

内分泌疾患とは

【内分泌疾患】

内分泌疾患とは内分泌腺(ホルモンを出す臓器)に生じる疾患です。内分泌腺には甲状腺、副甲状腺、脳下垂体、副腎、性腺といった臓器が含まれます。内分泌疾患にはホルモンの過剰や不足、内分泌腺の腫瘍といった疾患が含まれます。

<甲状腺の疾患>

甲状腺は頸の前側、のどぼとけのすぐ下にあります。通常は外から触診してもわかりませんが、腫れてくると触診でわかるようになります。甲状腺は、食べ物に含まれるヨードを材料にして甲状腺ホルモンを作り、血液中に分泌します。甲状腺ホルモンは、体の発育を促進し、新陳代謝を盛んにする働きがあります。

甲状腺の疾患は内分泌疾患のなかで頻度が高く、バセドウ病(甲状腺機能亢進症)、橋本病(慢性甲状腺炎)、甲状腺機能低下症、亜急性甲状腺炎、甲状腺の腫瘤といった疾患があります。甲状腺ホルモンは、過剰であった場合も不足した場合にも様々な症状を呈します。

甲状腺ホルモンが過剰な状態(機能亢進症)となると、下記症状が現れます。

□疲れ易さ、怠さがある      □汗が異常に多い   □暑がりである

□脈が速い、動悸がする      □手足がふるえる   □甲状腺が腫れる

□食欲が旺盛である          □イライラする     □かゆみがある

□口が渇く                  □眠れない         □微熱が続く

□眼球が出てくる            □息切れがする     □排便の回数が増える

甲状腺ホルモンが低下した状態(機能低下症)となると、下記症状が現れます。

□疲れ易さ、怠さがある    □汗が少ない       □寒がりである

□脈拍数が少ない          □むくむ           □甲状腺が腫れる

□体重が増える            □気力がない       □皮膚が乾燥する

□声がかれる              □眠い           □物忘れしやすい

□動作が鈍い       □髪の毛が抜ける   □便秘   □筋力が低下する

 

甲状腺のホルモン異常は血液検査で診断できますので、該当する症状や心配なことがありましたらいつでもご相談ください。

また甲状腺には腫瘍(良性、悪性いずれもあります)ができることがあり、甲状腺エコーで腫瘍があるか否かを検査できます。当院では血液検査、甲状腺エコー検査をしておりますので、該当する症状や心配なことがありましたらいつでもご相談ください。

妊娠時には甲状腺機能を正常に維持する必要があります。さらに妊娠・出産に際して甲状腺機能異常を生じることがあるため、妊娠を予定されている時期には甲状腺機能をチェックすることをお勧めします。

 

<副甲状腺の疾患>

副甲状腺に生じる疾患として、副甲状腺機能亢進症、低下症があります。副甲状腺機能亢進症では血中カルシウム値の異常を呈し、腎臓結石や尿管結石、骨密度の低下を生じることがあります。

<脳下垂体の疾患>

脳下垂体に生じる疾患には、先端巨大症、クッシング病、プロラクチン産生腫瘍、尿崩症などがあり、特徴的な症状を呈します。また非機能性下垂体腺腫、下垂体機能低下症、頭蓋咽頭腫といった疾患もあります。

<副腎の疾患>

副腎に生じる疾患には、原発性アルドステロン症、褐色細胞腫、クッシング症候群といった疾患があります。これらは副腎の過形成や腫瘤によってホルモンが過剰に分泌し、高血圧症を含めた特徴的な臨床兆候を呈します。その他、非機能性(ホルモンを産生しない)副腎腫瘍を生じることがあります。

高血圧の90%は本態性高血圧症という一般的にみられる高血圧症ですが、高血圧症の中には原発性アルドステロン症、クッシング症候群、褐色細胞腫、先端巨大症(末端肥大症)、クッシング病といった内分泌疾患が隠れていることがあります。

金澤なかでクリニック
内科認定医・糖尿病専門医・内分泌専門医 院長 齋藤麗奈